生活習慣病

生活習慣病について

糖尿病や高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、高コレステロール血症、高尿酸血症、脂肪肝などの「生活習慣病」は、脳卒中や心臓病の原因となるだけでなく、発がんリスクも高くなると言われています。

当院では、将来を見据えながら診療・治療を行い、患者さんの健康増進のお手伝いをさせていただいております。

治療は主に生活指導を中心とし、検査結果を見ながら薬物治療も行っていきます。患者さんが無理なく治療を継続できるよう、丁寧でわかりやすい説明を行い、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。

コレステロール

当院で対応できる疾患について

糖尿病
高血圧症
脂質異常症(高脂血症、高コレステール血症、中性脂肪の高値)
肥満
脂肪肝
高尿酸血症
禁煙外来
睡眠時無呼吸症候群 など

糖尿病について

糖尿病は、血液中のブドウ糖が増え、血糖値が高くなってしまう病気です。糖尿病は、1型糖尿病(免疫系の異常)、2型糖尿病、妊娠糖尿病、その他の糖尿病の4つに分類されます。なかでも、2型糖尿病は罹患する人が多く生活習慣と大きく関係しています。また、糖尿病が進行すると、腎不全、脳梗塞、眼科疾患、手足のしびれ、心筋梗塞などの合併症を引き起こすこともあります。

原因

家族に糖尿病の人がいる(遺伝)
食生活の乱れ(朝食抜き、夜遅くの食事、脂質・糖質や炭水化物の多い食事など)
過剰なストレス
喫煙
飲酒
運動不足 など

※1型糖尿病の場合は免疫の異常が原因

症状

糖尿病について

とても喉が渇く
頻尿など尿に異常がみられる
手足のしびれがある
食欲はあるが体重が減る(とくに1型) など

治療法・予防法

2型糖尿病の場合は、食事療法や運動療法で血糖値をコントロールする治療を行います。また、規則正しい生活習慣、ストレスをためない生活、禁煙などにも取り組むことで、さらに効果を高めるように促していきます。

■食事療法
それぞれの患者さんごとに1日の適正エネルギー量を把握し、食事内容を改善していきます。

■運動療法
ウォーキングやジョギングなどの「有酸素運動」や、腹筋やスクワットなど筋肉に抵抗をかける「レジスタンス運動」を取り入れ、血糖値を下げるよう促します。

■薬物療法
食事療法や運動療法で効果がみられない場合、重度の高血糖の場合は、お薬を使った薬物療法を行います。また、1型糖尿病は、最初からインスリンによる治療が必要となるので、専門医療機関へ御紹介する場合もあります。

高血圧症、脂質異常症、肥満、脂肪肝について

高血圧症

高血圧症とは、血圧が正常値より高い状態が続くことです。知らずに放っておくと、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞になることもあります。

■原因
遺伝によるものもありますが、高カロリーの食事など食生活の乱れ、お酒の飲みすぎ、喫煙、睡眠不足、肥満、運動不足などの生活習慣によることがほとんどです。

■症状
頭痛やめまい
肩こり
耳鳴り など
※ただし、初期は自覚症状がないので気づきにくい

■治療法
食生活の見直し(減塩とバランスのとれた栄養)
睡眠不足の解消
運動療法
薬物療法(上記の方法で効果がない場合)

高血圧症

脂質異常症(高脂質症、高コレステロール血症)

脂質異常症とは、血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が基準よりも多いことを指します。動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなります。

コレステロール

■原因
 高カロリーの食事
運動不足
 喫煙
お酒の飲みすぎ
過剰なストレス など

■症状
ほとんどの場合は自覚症状がないので、悪化するまで気づかない危険性があります。

■治療法・予防法
 動物性脂肪を控え、食物せんいや青魚が豊富な食事療法
運動療法
 禁煙
 アルコールの制限
 薬物療法(上記の方法で効果がない場合)

肥満症

肥満症とは、BMIが25以上で健康障害のリスクが高い状態のことを言います。

■原因
 高カロリーの食事
運動不足 など

■治療法・予防法
 食生活の見直し
 適度な運動
 アルコールの制限

肥満

脂肪肝

脂肪肝

■原因
 お酒の飲みすぎ
 肥満
 糖尿病
甘いものの食べすぎ
 炭水化物(パンや米類など)野食べすぎ など

■症状
肝臓は痛みなどの自覚症状はありません。気づかないうちに進行していることもあるので、定期的に検診を受けるようにしましょう。

■治療法・予防法
食生活の見直し(低カロリー食、アルコールの制限)
 適度な運動

禁煙外来について

禁煙外来について

タバコの悪影響について

タバコは、ニコチンや一酸化炭素などの有害物質や発がん物質が含まれており、循環器へ悪影響を及ぼし、心筋梗塞や脳梗塞などの病気の原因となることもあります。

禁煙することで、がん、心臓・血管の病気、呼吸器疾患(肺気腫、喘息など)、骨粗鬆症などを予防・改善できるだけでなく、お肌の状態の改善なども期待できます。

治療法

当院では、12週間にわたって行う「禁煙プログラム」を実施しています。期間中に5回来院いただき、診察後に一酸化炭素濃度を測定し、飲み薬を使った治療を行います。

禁煙が成功するように、患者さんとのコミュニケーションを大切にして、スタッフ一同でしっかりとサポートしています。

※以下の場合は、保険適用外となり自費扱いとなります。

保険適用の要件に当てはまらないが、同様の治療を希望される場合

全5回の治療完了後も引き続き治療を希望される場合
初回の治療開始から1年以内に再度治療を希望される場合

治療を先延ばしにするリスク

どの病気に対しても言えることですが、生活習慣病も放置しておいて良いことはありません。長期間にわたって放置すると、全身の血管に対してストレスを与え、血管自体の質が悪くなって動脈硬化を引き起こします。それによって、脳や心臓、腎臓、あるいは眼底の血管など、全身に悪影響を及ぼします。場合によっては、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞、慢性腎不全といった重い病気になることもあります。

生活習慣病のなかには初期症状がないものも多く、気づいたときには進行していることもあります。日ごろから気をつけてコントロールをすることで、10年20年先の健康につなげていきましょう。

治療を行うにあたって大切にしていることや特徴

生活習慣病は、患者さんが生活習慣を改善して過ごしていただけることがメインの治療となります。お薬による治療は、生活習慣を変えるだけでは症状の回復がみられない場合に、様子をみながら行っていくものです。

お薬を使用する際は、患者さんの状態を毎回しっかり診察したうえで、その時々に合った治療薬やお薬の量を選ぶことを心がけています。また、血液検査や血圧検査の数値が改善された場合は、その都度お薬の量を減らしたり、作用の弱い種類に変えたりするなど、できる限り細やかな対応を行っています。

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